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11月14日(金曜日)、北房小学校の6年生は、狂言師の田賀屋夙生さんと島田洋海さんのお二人をお招きし、古典芸能である狂言を体験しました。
最初、田賀屋さんが、狂言と演劇との違いについて説明してくださいました。大道具を使わず、あたかもそこに物があるように演じるのが狂言であること、観客はそれがあると想像しながら観ること、役者の表現力と観客の想像力によって狂言は成り立っていることなどを丁寧に教えてくださいました。
その後、国語の教科書に掲載されている「柿山伏」を鑑賞しました。最初、葛桶しかない舞台を不思議そうに見ていましたが、お話が始まるとすぐに引き込まれていき、役者と一緒に微笑んだり顔をしかめたりしていました。役者が柿を投げるとその方向を向いて「あー」と声を上げ、柿の木から落ちると「あははは!」と大笑いする場面もありました。
演目が終わると、背筋を伸ばして腰を落とす立ち方やすり足で歩く基本的な動作や、大きな身振り手振りで柿の木に上がり「あむ、あむ、あむ、あむあむあむ」と柿を食べる演技など、先ほど観た実際の場面の演技にも挑戦しました。
児童の感想では、「実際に体験してみて狂言の面白さが少し分かった」「日本の古典芸能を初めて見たけど、楽しかった。国語の勉強で思い出しそう」など語ってくれました。