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教育長 所信表明 平成29年4月28日 を公表します
教育長所信表明
三ツ宗宏(みつ むねひろ)の教育長任命の議会同意を得るにあたり、所信表明しました。
教育長を拝命するにあたり、職責について抱負や信念、自らの考えを議会と市民の皆様に述べたものです。
教育長の任命同意にあたり、議会の貴重な時間をお借りしまして、所信を申し上げます。
私は教育職に就いておりましたが、学校経営の経験はございません。教育行政経験も7年間であります。教育職としても行政職としても経験も実績も未熟であります。しかし、未熟であるが故に、常にオープンな議論による対話と納得を大切にし、大きくは次の3点を中心に職責を果たしてまいりたいと思います。
一つ目は、行きたい学校づくりです。学校に行きたいと思うのは、勉強が分かる、仲間がいることが土台となります。
そのために、教員による日常の観察・指導に加え、学力調査や心理検査を活用して子どもの実態把握に努め、分かる授業づくり、力を寄せ合う集団作りに引き続き取り組んでまいります。
また、現代は複雑で変化の激しい時代になっており、未来を切り開く人材の育成が求められております。こうした社会の要請に応えるためにも、考える力、協働して知恵を生み出す力の育成を一層重視して学校支援を強めてまいります。特に、地域で体験したり探求したりする学習の充実を図り、地域への誇りを育むとともに、自ら考え発信する力を備えた、将来の真庭を担う人材を育んでまいります。
二つ目は、未来に続く教育環境づくりであります。教育には時間がかかります。また、結果そのものの把握も難しいと言えます。したがって、教育方針や環境が度々変わるような状況は回避し、持続と安定を確保する必要があると考えております。
現在、子どもの数の減少、教職員確保の困難さ、財政状況等々の様々な問題に直面しております。そうした中、子どもたちにどのような力を育むのかを見据えての学校適正配置や教育環境の検討、地域で食が循環し、安定して給食の提供ができる給食施設の整備等、問題を先送りにすることなく改革・改善に取り組んでまいります。そして、将来にわたって持続でき、安定して教育が行える環境づくりを目指してまいります。
三つ目は、「いつでも どこでも 誰でも」参加できる学びの場づくりであります。平成30年の7月には、中央図書館の開館を予定しております。これを契機に、年間貸し出し冊数の増加、図書館だよりの計画的発行、まにわ本クラブの活動の充実などを通して、本に親しむ機運を盛り上げ、「本の香りがするまちづくり」を推進してまいります。
また、現在、真庭市各地域で、休業日等を利用して子どもの学習や体験を支える子どもの居場所づくりの活動が生まれてきております。子どもには大人の心に灯をともす力があります。子どもを地域で育む活動は、人のつながりを生み、地域を元気にする活動であるとも言えます。一層の充実に努めてまいります。
真庭市は先に総合教育大綱を定め、「個性と能力を十分に伸ばし、互いにライフスタイルを応援しあう「まち」」をその基本目標としました。これは、真庭市でもっとも尊い価値は「ひと」であり、「ひと」が輝くことこそが真庭市の姿であるという宣言だと考えております。子どもから大人まで、市民だれもがつながりを深め、「共に育ち合う「共育」のまち」となるよう、市民協働で取り組んでまいります。
昨今の教育を取り巻く状況の変化はめまぐるしいものがございますが、変化のときだからこそ、未来を描くチャンスでもあります。微力ではありますが、「子どもたちの未来のために」本市教育の充実発展に全力で取り組むことをお誓いし、私の所信表明といたします。