○真庭市ジャージーブランド強化促進事業補助金交付規程
令和4年(2022年)4月1日
告示第129号
(趣旨)
第1条 この告示は、ジャージー酪農の収益力の向上が強く望まれる状況に鑑み、関係機関が協力して、付加価値を高めた牛乳・乳製品の販売力やジャージーブランド力の強化により生産者の収益性の向上、また、特色のあるジャージー生乳の生産体制整備への支援を図るため、予算の範囲内において真庭市ジャージーブランド強化促進事業補助金(以下「補助金」という。)を交付することについて、ジャージーブランド強化促進事業実施要領(令和4年3月31日付け畜第793号岡山県農林水産部長通知)及び真庭市補助金等交付規則(平成17年真庭市規則第53号。以下「規則」という。)に定めるもののほか、必要な事項を定めるものとする。
(事前手続き)
第2条 この補助金の交付を受けようとする者は、次に掲げる書類を市長に提出し、その承認を受けなければならない。
(1) 真庭市ジャージーブランド強化促進事業実施計画承認申請書(様式第1号)
(事業実施主体)
第3条 本事業の事業実施主体は、農業協同組合等畜産関係団体で、次に掲げる要件をすべて満たす団体とする。
(1) 代表者の定めがあること。
(2) 組織及び運営に関する規約等が定められていること。
(補助対象事業)
第4条 補助金の対象となる事業(以下「補助対象事業」という。)は、次に掲げる事業とする。
(1) 牛乳・乳製品の高付加価値化の推進 ジャージー牛乳・乳製品の付加価値を高めるため、地域の関係機関が一体となって、外部機関の力を借りながら、A2ミルクや放牧牛乳などの特徴ある製品の製造等について、検討、実証、普及啓発等を行うことで、ジャージーブランド力の強化と収益性の向上に資するために実施する次に掲げる事業
ア 高付加価値製品のマーケティング 外部機関の力を借りながら市場調査等の環境分析及び製品の成分分析等を実施し、その結果を活用し、他社製品との差別化や消費者への訴求ポイントを決定するとともに、新製品のテストマーケティング及び分析等を行い、製品、価格、流通、広告・販売促進等の戦略を検討し、消費者ニーズに沿った製品化、販売、プロモーションを行い、ジャージー牛乳・乳製品の収益性の改善を図る事業
イ 普及啓発・PR対策 高付加価値牛乳・乳製品について、蒜山地域の観光資源と併せて地域一体となって普及啓発を行い、ジャージーブランド力の強化に資する事業
(2) 特色ある生乳の生産体制の整備 高付加価値牛乳・乳製品の原材料となる特徴ある生乳の生産体制を整備するとともに、資源循環型の酪農(自給飼料の多給、家畜排せつ物の有効活用)を推進し、自給飼料の増収によるA2ミルク等の生産基盤の強化を図るために実施する次に掲げる事業
ア 特色ある牛群の早期整備 遺伝的特徴を持つ個体を選抜し、特徴ある生乳の生産体制を整備する事業
イ 地域に適した草種の栽培実証 耐暑性に優れる品種や混播等の実証を行い、自給飼料の増収を図る事業
2 前項により算出した補助金の額に1,000円未満の端数が生じるときは、これを切り捨てる。
(1) 様式第2号
(2) その他市長が必要と認める書類
2 市長は、前項に規定する申請書の提出があったときは、その内容を審査し、適当であると認めたときは、補助事業者へ通知するものとする。
3 市長は、必要があると認めたときは、補助事業者に対して事業の実施状況その他必要な事項について報告を求めることができる。
2 市長は、前項の規定による請求書を受理したときは、速やかにその内容を確認し、補助金を支払うものとする。
3 市長は、補助金の交付の決定の後に補助事業者から請求があったときは、規則第15条ただし書の規定により、交付することを決定した補助金の額の範囲内において、当該補助金の概算払をすることができる。この場合において、概算払を受けようとする補助事業者は、第1項に規定する請求書により市長に請求しなければならない。
(関係機関との連携)
第12条 補助事業者は、事業の実施にあたり、市、美作県民局、家畜保健衛生所、農林水産総合センター畜産研究所及びその他関係機関による推進体制を整備し、密接な連携のもと、本事業が適正かつ効率的に実施されるよう努めるものとする。
(関係書類の整備)
第14条 補助金の支払を受けた補助事業者は、事業の執行状況及びその収支について、一切の状況を明らかにする帳簿その他関係書類を整備し、当該事業が完了した日の属する年度の翌年度から起算して5年間保存しなければならない。
(その他)
第15条 この告示に定めるもののほか、この告示の施行に関し必要な事項は、市長が別に定める。
附則
この告示は、令和4年4月1日から施行する。
別表(第5条関係)
区分 | 補助対象経費 | 備考 | |
1 牛乳・乳製品の高付加価値化の推進 | (1) 高付加価値製品のマーケティング | ア コンサルタント等による市場調査等の環境分析、テストマーケティングに要する経費 イ 分析等、製品、価格、流通及び広告・販売促進等の戦略策定に係る助言及び実行に要する経費 ウ 牛乳・乳製品の成分分析に要する経費 | |
(2) 普及啓発・PR対策 | ジャージー酪農の理解醸成のための普及啓発活動に要する経費 | ||
2 特色ある生乳の生産体制の整備 | (1) 特色ある牛群の整備 | ア 遺伝子検査に要する経費 イ 「βカゼインA2」を生産する遺伝的特徴を持つ個体を指定農場へ集約するための経費 | 2万円/頭以内 |
(2) 地域に適した草種の栽培実証 | 種子、肥料、土壌改良材、除草剤等栽培実証に要する経費 |