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(6)ワクチンの有効性・安全性
問6-1 今回のワクチンは、本当に有効なの?
- 一般的に、ワクチンには3つの予防効果があると言われています。
- 感染そのものを予防する「感染予防」の効果
- 感染しても発症を予防する「発症予防」の効果
- 発症しても重症化を予防する「重症化予防」の効果
- このうち、今回のコロナワクチン「コミナティ」については、2.の「発症予防」の効果と、3.の「重症化予防」の効果があることが、海外の臨床試験で明らかとなっています。
- 特に、2.の「発症予防」は約95%と高水準です。これは、インフルエンザワクチンの発症予防効果(約60%~70%)と比較しても、非常に効果が高く、コロナワクチンは優秀なワクチンであると言えます。
問6-2 ワクチンを打ったら、マスクや手洗いはしなくていいの?
- 問6-2でも触れたように、コロナワクチン「コミナティ」自体は、発症予防の効果が非常に高いと評価されています。
- とはいえ、感染そのものを予防する効果は未知数ですし、発症予防の効果や重症化予防の効果は、100%ではありません。このため、接種を受けた後も、新型コロナの流行が終息するまで、引き続き、マスクの着用、手洗い・手指の消毒、3密を避ける行動といった基本的な感染症対策を実践していただきますよう、お願いいたします。
- なお、アメリカでは、「ワクチン接種をしたらマスクをしなくてもよい」といった宣伝がなされているようですが、日本では推奨されていません。発症予防の効果や重症化予防の効果は、100%ではないので、全くおすすめしません。
問6-3 ワクチンの効果はどのぐらいで出るの?また、どのぐらい効果が持続するの?
- 製薬会社に確認したところ、ワクチンの効果は、2回目の接種を受けた日の7日後から、十分な効果を発揮するようになる、とのことです。
- なお、効果の持続期間については、臨床試験や接種が始まってから時間があまり経過していないため、明らかになっていません。日本だけでなく、接種が進んでいる外国でも分かっていません。今後、接種が進み、情報が明らかになるのを待つ必要があります。
問6-4 副反応(副作用)が怖い!本当に安全なの?
- まず、大前提として、コロナワクチンに限らず、あらゆるワクチンや薬には、一定の割合で副反応(副作用)が生じます。人間の体にとって、ワクチンや薬は異物なので、一定の割合で体が拒否反応を起こすのは、自然な反応です。
- その上で、今回のコロナワクチン「コミナティ」については、以下のような割合で副反応が生じる可能性があります。しかし、仮に副反応が生じても、数時間から数日程度で回復する、軽度なものがほとんどです。
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また、複数のアレルギー症状が同時に起こるなど、重篤なアレルギー反応である「アナフィラキシー」が発生する確率も、極めて低いとされています。先行して接種を行っているアメリカでは、10万人~20万人に1人程度の割合となっています。真庭市の人口は約4万4千人なので、仮に市民全員が2回ずつ打ったとしても、1人出るかどうか、という極めて低い割合です。
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確かにリスクはありますが、極めて低い割合ですし、仮にアナフィラキシーが出ても、適切に処置を行えば、対応ができると言われています。専門的な医療機関との連携体制も構築しているので、過度に心配する必要はないと考えられます。
問6-5 アレルギーのある人は接種してもいいの?
- 今回のコロナワクチン「コミナティ」は、一部を除き、他のワクチンや食べ物に対して、重いアレルギーのある方も接種可能とされています。
- 例えば、卵、ダニ、カビ、花粉、ハウスダスト、猫、グルテン、ナッツ類、防腐剤、大豆などのアレルギーを持つ方については、接種しても問題ないと考えられていますが、このようなアレルギーをお持ちの方は、接種する前に、念のため、医師にアレルギーがある旨を伝えておきましょう。
- 注意が必要なアレルギーとして、特に以下の2つの成分に対するアレルギーがあげられています。これらの成分は、海外の臨床試験の中でアナフィラキシーショックを引き起こした人を分析した際に、症状の原因ではないかと考えられていることから、接種はおすすめしません。
- 詳しくは、接種券に同封されている予診票記入例の裏面にある「新型コロナワクチン予防接種についての説明書」をご覧いただければと思いますが、アレルギーについて不安のある方は、まずは、かかりつけ医に相談しましょう。
問6-6 妊娠中や授乳中の人はワクチン接種をしても大丈夫?
- 妊娠中の方や授乳中の方については、ワクチン接種をすることは可能ですが、注意は必要です。
- 注意が必要な理由は、海外における妊婦等への安全性に関するデータが、他の分類の方に比べると少ないからです。接種を受けることのメリットと、接種することによるリスクを比較し、メリットの方が大きい場合には、接種することとなります。
- なお、日本産婦人科感染症学会・産婦人科学会からは、「感染リスクが高い医療従事者、重症化リスクがある可能性がある肥満や糖尿病など基礎疾患を合併している方は、ワクチン接種を考慮する」と提言されています。お悩みの方は、主治医とよく相談しましょう。
問6-7 今回のワクチンは、変異株にも効果があるの?
- 最新情報に注意が必要ですが、現在、確認できている範囲では、コロナワクチン「コミナティ」は変異株に対しても効果があるとされています。
- 一般的に、ウイルスは絶えず変異を起こしていますが、現在、様々な国で確認されている変異株は、ウイルスが全くの別ものになっているのではなく、ウイルスの性質の一部が変異している、とされています。ウイルスそのものが大きく変わってしまったわけではないので、直ちにワクチンが効かなくなる、というわけではありません。
問6-8 もし健康被害が出たら、補償されるの?
- もし、ワクチン接種によって、病気になったり障がいが残ったりするような重い健康被害が出てしまった場合には、救済制度があります。
- 国が、予防接種・感染症・医療・法律の専門家による審査会を開き、ワクチン接種と健康被害との間に因果関係があると判断した場合には、医療費や障害年金等の給付を受けることができます。
- 健康被害救済の申請は、市で受理しますので、もし、申請が必要な場合は、真庭市役所本庁舎健康推進課まで、お問い合わせください。
【連絡先(健康推進課)】
電話:0867-42-1050
Fax:0867-42-1388