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6月29日(木曜日)、北房小学校5年生が墨絵体験を行いました。外部講師に武藤順九先生をお招きし、6mの巻紙に墨絵を描きました。
最初、武藤先生は、墨の魅力や日本の伝統文化などについてお話しくださいました。普段、書写の時間に使っている習字道具ですが、昔からある日本の道具の素晴らしさや良さについて聞く中で、児童がだんだんと真剣な表情になっていきました。そのうち、武藤先生が「すばらしいでしょ?」と尋ねると「はい!」と大きな張りのある声で返事をしていて、引き込まれていく様子がよくわかりました。
墨絵では、「はっぱの一生」を描きました。武藤先生は、『想像しよう』ではなく『みんなは、今から葉っぱです。どんな一生かな?』と問いかけられ、思ったことを絵に表すといいこと、正解はないこと、描けないならそれでもいいことなどを教えてくださいました。すると、どの児童も自然と筆が動き、思い思いの「一生」を描いていました。
最後には、武藤先生のサインと判をいただき完成でした。体育館の2階へ上がり、自分のできあがった作品を見て、お互いに「おお、すげ~」と声が出ていました。
武藤先生から「今日のこの時間にしか描けない作品なんだよ」と声をかけられ、大事そうに持ち帰っていく5年生が印象的でした。